−−おことわり−−
あくまで半年前の合格体験記ため
足りない部分も多いのですが
それに気付く方はもっと学術的なサイトへどうぞ。
−−−

刑法は私の尊敬する只木誠先生のお言葉を拝借。

「答案の1行目で合格点か判断できます。
 1行目がきちんと書けていたら余程のことがなければ不可にはしません。」

事例問題が出たとき
「Aの罪責を述べよ」という質問に触発されてか
「Aは殺人罪(刑法199条)に該当する」と書き出す人が
ものすごく多いのだとか。

事例問題の1文目に書くべきことは法的論点を挙げることである。
法的論点なんて言い方をするから小難しいのだといつも思う。
単に、問題点と言えばいいのに。
ということで
1文目は何が問題となるのか、と書く。
大抵問題は学説が分かれているところを出すので
それが問題点である。
因果関係とか
不作為犯とか
共同正犯とか…

「本問はAとBに共同正犯が認められるかが問題となる。」

次に指摘した問題点の定義を書く。
そしてそのまま学説・判例に。
「共同正犯とは…のことをいう。」
 
「ここで…をいかに解するか学説に争いがある。
 ?〜説は…により…である(通説・判例)。
 しかし…との批判があり…。
 ?〜説では…。しかし…。
 ここで…を考えるに、〜説では…であるから
 〜説が妥当と解する。」

次に当てはめ。
「本問において、Aは…であるから…。
 また、Bは…であるが、判例が…を…と解していることからも…。
 よってAは…罪(刑法…条)に該当すると解する。」

最後に結論。
「よって、AとBは共同正犯にあたり、Aは…罪に該当すると解する」

1、論点(問題点)指摘
2、学説・判例・自説(自分はどの説を採るか)
3、当てはめ
4、結論

一行問題では
1、定義
2、論点指摘
3、学説・判例・自説
4、結論

これは法律科目ならすべて同じなので
覚えておくと入学後も役に立つ。

さて、私の具体的な勉強内容と言うと
刑法はほとんど時間をかけなかった。
百選と通教の授業で取ったノートを読むくらい。
ノートと言ってもたいしたものではなく、
ありがちな事例問題とその論点の学説その他が書いてある程度。
それを見て、書かれている事例問題10問ほどの答案を考えてみた。
(実際に作ってはいない…そんな時間はなかった試験3日前)
事例問題が解ければ、
その論点となる部分が一行問題で出てきても大丈夫…
という甘い考えに基づく。

刑法に関しては
只木先生の授業を受け、一言一句漏らすまいと聞いていたので
他の科目に比べ前提知識が多かったので
時間をかけずに済んだ。かけられる時間的余裕がなかったとも言う。
とはいえ試験問題の「不作為犯」、
真性不作為犯と不真性不作為犯の区別は何とかなったものの
要件は書き足りない上、
学説も定かではなく、
なんとか覚えていた判例を持ち出して
苦し紛れ(常にこの状態ではあるが)の答案だった。

書きながら何度も思っているが
偉そうに書ける身分ではない…。

コメント

椿

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